みなさん、こんにちは。
ツネイシLR株式会社の清水 群(しみず ぐん)です。
今回のテーマは「トゲをとる」です。
体に刺さったトゲをとるという話ではもちろんありません。れっきとしたビジネスに関するお話です。
トゲをとるとは?
みなさんはこんな経験ありませんか?
何か購入・登録しようとしたときに、氏名や住所、電話番号など入力項目が多すぎて、途中で面倒になってやめてしまう。
購入・登録するつもりだったけれども、途中のステップが多かったりすることが原因で、購入・登録する気が失せてしまう。
氏名や住所の入力自体は些細なことです。ちょっとしたトゲのようなものです。
でもその数が多くなるとやっかいな存在となります。
もちろん大きなトゲもあります。
例えば飲食店などの待ち列です。お店の前にできた長い列を見て、食べたいと思っていたけど今回は諦めよう、別のお店にしようという経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。ショッピングモールのフードコートで、なかなか席が確保できないことも同じかもしれません。
こういったちょっとしたことだけど、積み重なることで見込み客の購入意欲をなくす原因、積み重ならなくてもインパクトが大きくて購入意欲をなくす原因を取り除くことを「トゲをとる」といいます。ビジネスをされている方は、機会損失という言葉の方がなじみがあるかもしれませんが、その中に含まれるものとお考えください。
せっかく買おうと思っていただいたのに、提供側が原因で「やっぱりやめます」ということは、双方にとってメリットがないのでトゲをとりましょうということです。決して買わせるために何かするわけではありません。購入意欲があったのに諦めさせてしまう、トゲがあるのは提供側の原因です。トゲをとることはお客様のために改善しましょうということでもあります。
みろくの里の「トゲをとる」
遊園地・テーマパークにもトゲはあります。みろくの里も例外ではありませんので、その改善のひとつとして、2024年よりキャッシュレス決済に対応しました。
わざわざキャッシュレス決済対応についてブログで取り上げるのかと思われるかもしれません。
えっ?まだ現金対応だけだったの?と思われるかもしれません。
しかし、みろくの里だけではなく、遊園地業界はまだまだアナログな業界でもあり、こういったことでも大きな進歩なのです。これまでも一部のQRコード決済をご利用いただけましたが、クレジットカードや電子マネー、QRコード/バーコード決済など多種に対応できる環境としました。いつか来た道内など一部店舗は現金対応のみですが、昭和三十年代の街並みということで、支払方法でも時代を感じていただければと考えております。
このキャッシュレス決済対応がどうしてトゲをとることになるかですが、現金を持ち歩かない方もいらっしゃいます。そのような方にとって今までのみろくの里は、遊ぶことのできない施設だったわけです。(以前は)現金しか使えなかったことを、遊びに来て初めて知ったという方も少なくないと思います。徒歩でATMやコンビニエンスストアに行こうにも遊園地から距離がある環境で、バスで来園されていたらお金をおろそうにもおろせません。
また、チケット売り場や飲食店舗、物販店舗で現金での支払いに時間がかかって待ち列が発生していた場合は、支払い時間が短縮されてよりスムーズに園内を楽しんでいただくことにもなります。
もちろん現金対応のみだったことはトゲのひとつです。ひとつ取り除いて終わりではありません。遊園地で遊ぼうと思っていたのに現金を持ち合わせていないから遊園地で遊べない、食べたいものがあったのに待ち列が長いからあきらめる、テーマパークや遊園地に待ち列はあるものと思われる方も多いですが、乗りたいときに乗る、食べたいときに食べる、こういった状態を提供することが目指すべき理想です。その理想を目指し、お客様にストレスなく遊園地で楽しい思い出を作っていただくために、みろくの里はこれからも大小さまざまなトゲに対して、優先順位をつけてひとつずつ取り除いてまいります。