人を集めるから人が集まるへ

みなさん、こんにちは。
ツネイシLR株式会社の清水 群(しみず ぐん)です。

今回のテーマは「人を集めるから人が集まるへ」です。
遊園地に限らずBtoCのビジネスで行う集客について、大切な考え方をお話しします。

遊園地で行うイベント

みろくの里では2024年9月28日からガンダムワールドCONTRAST in FUKUYAMAが始まりました。
(2024年10月27日まで実施しています)
https://mirokunosato.com/gundamworld-in-contrast/

2024年の夏にはsumika VACATIONと題して、sumikaの楽曲とコラボした2024年夏だけのスペシャルな遊園地をお届けしました。

これらの企画、イベントはそれぞれのファンの方々に向けた要素が強いです。遊園地としてのみろくの里ではなく、推しのイベントを実施しているみろくの里なら行こうと思っていただくためです。もちろんそれぞれをよく知らないという方でも楽しんでいただけるようなイベントですし、sumika VACATION開催中はsumikaの楽曲が好きになったというSNSの投稿も多く見られました。

そのため、このようなイベントを実施することで期待できる効果として
1.遊園地としては集客・売上の増加
2.コンテンツ提供側はファンのロイヤルティ醸成、新たなファンの発掘
大きくはこの2点があげられます。

人を集める

私は遊園地側の人間ですので、1の集客について今回お話しします。
一般的な遊園地に興味がない方に遊園地に来ていただくには、その方が行きたいと思っていただけるものを提供する必要があります。
それはガンダムのイベントかもしれません、フリーマーケットかもしれません、動物とのふれあいかもしれません、その地域では食べられないようなスイーツかもしれません。好みや趣味は十人十色ですから、多種多様な価値を提供しなければなりません。それを「フックをたくさん出す」と表現したりします。たくさんフックを出して、どれか興味のあるものがあれば来ていただけるという集客の考え方です。

実際に、みろくの里ではガンダムワールドCONTRAST in FUKUYAMA、sumika VACATIONだけでなく、大小さまざまなイベントを実施しています。ワークショップを開催するときもありますし、今年は新たなハロウィンイベントも開催予定です。次回の投稿でご紹介しますが、飲食へのこだわりもそのひとつです。

多くの方々にお越しいただくには、いくらでもフックを出せばいいですが、たくさんフックを出すことにも限界があります。それだけ人やお金がたくさん必要になりますから。そのため、時流だったり、期待される効果だったり、遊園地内での実現性であったり、いろいろ検討してひとつひとつ丁寧に仕上げています。

これが「人を集める」です。

今まで遊園地になかった価値を提供して、新たに遊園地に人を集めています。イベントなどを実施したり、今までになかった価値を提供することが人を集める仕掛けです。

しかし「人を集める」だけでは、いずれ限界が来ます。

もちろんイベントを実施し続けていきますが、イベントをアップデートしていく必要があります。いつもと同じ規模、同じ内容だと飽きられて人を集めることができなくなるからです。しかし、イベントをアップデートするということは、多くのスタッフ、費用が必要になることを意味します。企業としての体力が問われます。大きなテーマパークなら問題ないかもしれませんが、地方遊園地にそれが可能でしょうか?

人を集めるから人が集まるへ

イベントをアップデートし続けるために必要なことが「人が集まる」仕掛けを作ることです。
遊園地が継続成長し、イベントもアップデートできるように経営基盤を強固にするということです。

イベントがきっかけでみろくの里にお越しいただく方は、イベントが開催されていなければみろくの里から足が遠のく可能性が高いです。しかし、イベントを開催することでお越しいただいた。そういった方々に、今度はイベントが開催されていなくてもみろくの里に行こうと思っていただくことが重要です。

いわゆるリピートです。

推しのイベントがきっかけでみろくの里に来たけど、帰るときはみろくの里も推しになった。
これを目指さなければなりません。

そのために大切なことが、みろくの里そのものが魅力的であることです。みろくの里は遊園地です。遊園地が持つ基本機能として、乗り物が楽しかったり、接客が心地よかったり、飲食がおいしかったり、大切な人に渡したいと思えるお土産が買えたり。その結果、楽しかったという思い出を持って帰っていただくことができる。
こういった基本が徹底されていると人を集めた後に人が集まるようになります。

みろくの里は一定レベルでは「人が集まる」場所ですが、まだまだ高みを目指さなければなりません。「そういえば10年前、20年前に行ったなぁ」という方がまだまだたくさんいらっしゃいます。そのために、イベントだけではなく遊園地としてのベースを高めていきます。イベントだけではなく、遊園地もアップデートが必要なのです。

集客で困っているときは、目先の手段に意識が集中しがちです。私も独立起業当初は集客で苦労して、いろいろ試してみました。しかし最終的には、地道にコツコツやってきたことがお仕事をいただくきっかけになることが多いです。ビジネスに魔法のツールはない、絶対的な一つの正解はないと感じます。みろくの里もイベントだけに頼るのではなく、遊園地としてコツコツと積上げてまいります。

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あらすじ