Who

みなさん、こんにちは。
ツネイシLR株式会社の清水 群(しみず ぐん)です。

今回のテーマは「Who」です。

マーケティングの基本として、「Who、What、How(誰に、何を、どのように)」がよく使われます。そのWhoについてお話しします。

遊園地のお客様とは

遊園地は誰に対してサービスを提供しているのでしょうか。

子どもから大人まで、三世代でいらっしゃることもあります。友達同士だったり、カップルだったり、家族だったり、幅広い層の方々が対象です。その中でも一番多いのはどういった層なのかを見極めることが非常に重要です。一番多い層の方々に向けた施策を強化することは、それだけ楽しんでいただける方が多くなることを意味するからです。経営的には投資効率もよくなります。こういったことは当たり前だと思われるかもしれません。一方でもう一点、一番多い層を見極めることの重要さがあります。

多くの方々に遊園地に来ていただく、楽しんでいただくためには、一番多い層の方々だけに対して施策を強化するだけではありません。二番目に多い層の方々に向けた施策もあれば、少ない層の方々に来ていただくための施策もあります。

しかし、そういった施策をすることで時折起こる現象があります。少ない層の方々に来ていただくための施策をした結果、その方々の来場回数は増えますが、今まで一番多い層だった方々の来場が減ることがあるのです。

ファストフードの事例

マーケティングでよく事例に使われる話ですが、アメリカのファストフード大手2社についてです。A社、B社とします。A社とB社は業界売上で1位、2位を競っていました。あるとき、両社ともにファミリー層の売上が高く、B社はファミリー層以外に若者の売上も高めようと、メニューの一部や店の内装を若者受けしやすいように変えていきました。そうすると狙いどおり、B社の売上において若者の比率は高まり、若者の比率ではA社を上回りました。しかし、総売上は減少したそうです。若者の売上は確かに上がりました。その一方で、売上比率の一番高かったファミリー層の売上が大きく落ちたのです。

なぜでしょうか?なぜファミリー層の売上が落ちたのでしょうか?

それは店の雰囲気が大きく関係しています。若者向けの店舗づくりをすると内装が変わったり、音楽が変わったりします。その結果として若者が増えました。しかし、ファミリーの親にとって子どもを連れていきにくい雰囲気と感じたことが影響したようです。結果的に主要顧客であったファミリー層を意識しながら若者など他の層にも力を入れたA社の独り勝ちになりました。現在はまたA社とB社で競っているそうですが、この事例はWhoを見極める重要さがわかる話としてよく使われています。

視野を広く、限定しすぎず

このように、とある層に対して実施した施策が、別の層には受け入れられないことが往々にしてあります。少ない層を増やそうとして、多い層のお客様が来なくなるわけですから、マイナスの結果になることがほとんどです。

これが一番多い層を見極めることのもうひとつの重要さです。顧客離れを防ぐということです。

遊園地で一番多い層はファミリー層です。これはすべての遊園地にあてはまることではないかと思います。以前の記事でイベントについて書きましたが、みろくの里ではファミリーの方々でも楽しんでいただけるようなイベント製作を心がけています。例えば2024年夏に実施したsumika VACATIONの花火は、sumikaの楽曲に合わせて打ち上げましたが、レーザーやサーチライトなどを組み合わせることにより、sumikaの楽曲を知らない人でも楽しんでいただける内容に仕上げました。

一方で、上記の花火は体験して初めてsumikaの楽曲を知らなくても楽しめるとわかることです。そのため、ストレートにファミリー向けのイベントも実施します。今年2024年は10月26日(土)、27日(日)、11月2日(土)、11月3日(日)、11月4日(祝)にハロウィンイベントを行います。昼と夜に別々のコンテンツを実施しますが、昼はファミリー向けのイベントです。オリジナル楽曲で展開するイベントですが、一流テーマパークで聞くような楽曲ですので、ぜひ体験してください!

リハーサルをチェックしましたが、お子様は楽しい!、保護者の方々は素敵な思い出が増えた!というWhatを感じていただけるはずです。ぜひ新しい思い出作りにお越しください。みろくの里がお届けするハロウィンをお楽しみに!

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あらすじ