これからの日本の遊園地経営

生成AIが描く未来の日本の遊園地

みなさん、こんにちは。
ツネイシLR株式会社の清水 群(しみず ぐん)です。

今回のテーマは「これからの日本の遊園地経営」です。
サムネイルの画像は生成AIが描いた日本の将来の遊園地です。果たしてこのような遊園地になるのでしょうか・・・

遊園地業界が置かれている環境

海外では特に東南アジアで遊園地やテーマパークの建設が相次いでいますが、日本はこれまでのような遊園地・テーマパークではなく、新しい形態の施設建設が続いています。例えば乗り物に乗るのではなく、創られた世界観の中を歩いて体験するウォークスルータイプ。もちろんただ歩くだけではなく、エンターテイナーの方がいたり、いろんな仕掛けがあったり、インタラクティブに体験することができます。みろくの里でも「ダイナソーパーク」や「いつか来た道」など乗り物に負けず劣らず人気があります。乗り物であれば、機械で動いて大人数が乗れるジェットコースターやメリーゴーラウンドから、ジップラインのような一人で体験するタイプが主流です。

こういった動きは各事業者が抱える内部環境、日本社会の構造など外部環境の変化が大きく影響しています。
内部環境はそれぞれですので、外部環境についてお話をしていきます。

ひとつは出生数の減少です。2024年の出生数は本ブログを書いている時点で推定ですが70万人を割るそうです。2016年に100万人を割っていますから、この8年で生まれてくる子どもが30%近くも減少したことになります。遊園地やテーマパークと言えば、ファミリーが中心でした。それはこれからも変わらないと思いますし、みろくの里もそれを変えるつもりはないですが、出生数が減っていますので何もしなければ集客は大きく減少します。

導入するコンテンツも今までどおりでは投資の回収が難しくなってきました。ニーズの移り変わるスピードが速く、数年で投資回収できるようなコンテンツでなければ継続した運営は困難です。一方で遊園地として根幹を支えるスタンダードなアトラクションも必要で、投資の順番やバランスを慎重に見極めなければなりません。

こういった背景があるため、イニシャル・ランニングともにコストの低いコンテンツが好まれる傾向にあります。ウォークスルータイプは乗り物と違って、多くのスタッフを必要としません。来場者が自分のペースで楽しむコンテンツですので、従来よりも低コストでありながら、来場者の意思で楽しむことができるため、満足度も高いです。労働者人口の減少に対応できることも特徴の一つです。

人口減少により来場者も自然と減少しますから、一人ひとりの体験価値が高いジップラインなどに切り変わるのも自然な流れです。多くの来場者が楽しめるコンテンツの多さが従来の遊園地・テーマパークの特徴でしたが、プレミア感の高い施設が今後も増えてくるのではないかと思います。

人口減少、アトラクション輸入に対する円安の影響、バブル経済期に建設した施設の老朽化など、これまでのような遊園地運営は向かい風にさらされています。

どのように舵を切るのか

そのような環境下で
ジェットコースターやメリーゴーラウンドのような機械アトラクションを増やし続けるか
それとも新しい施設に方向転換していくのか
はたまた別の道か・・・

秘匿性の高い内容ですので、みろくの里の方向についてお話しできるのは、まだ少し先ですが確実に言えることは、これまで以上にイベントが増えていくということです。既存のアトラクションを利用するだけではなく、イベント目的で来場したらアトラクションを利用できた。そういった今までとは少し異なる遊園地の楽しみ方も増やしていきます。完全にこれまでとは異なる遊園地にシフトするわけではなく、多面的に遊園地を楽しんでいただくために楽しみ方を増やすという意味です。

遊園地の概念を壊すのではなく、概念を外側に広げていきます。もちろんそれができるリソースがみろくの里にはあるからなのですが、いずれにしてもどの遊園地・テーマパークもそれぞれ違った形に進化していくことは間違いありません。みろくの里の進化は少しずつ明らかにしていきますので、また次の機会に。

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