みなさん、こんにちは。
ツネイシLR株式会社の清水 群(しみず ぐん)です。
“期待を上回る”
ビジネスをされている方であれば、よく耳にされるキーワードかもしれません。お客様にリピートしていただくうえで、期待を上回ることは大切です。期待を下回ればリピートしていただくことは難しいですし、期待どおりでもインパクトが薄いとリピートの確率は下がります。
そして、一度でも類似のものを体験したことがあれば、期待を上回ることはかなり難しいです。これは私が独立起業をして、自分でビジネスをして初めて気づかされたことです。
期待を上回ることがなぜ難しいのか
それは商品やサービスの本質的な価値で上回ることが難しいからです。
例えばカフェや喫茶店を想像してください。コーヒーやスイーツを注文したとしましょう。コーヒーは特定のカフェ・喫茶店でしか飲めないものではありませんし、ほとんどのスイーツも同じでしょう。もちろん味や見た目、器は違ってもコーヒーと呼ばれるものは、別のお店でも飲めます。コーヒーを注文するほとんどの方は、ほかのお店でコーヒーを飲んだことがあるはずです。コーヒーのおよその味をイメージできるので、そのカフェ・喫茶店のコーヒーがおいしければ期待どおりなのです。スイーツについても同じです。
おいしいことは大前提で満足感を高めるポイントは、スイーツは見た目だったり、メニューの価格だったり、店内の様子だったり、接客のよさだったり、立地だったりします。飲食店なのですが、期待を上回るポイントは飲食物の味以外であることが多いのです。飲食という商品・サービスの本質は味です。その味で期待を上回ることは、なかなか難しいです。これが商品やサービスの本質的な価値で上回ることが難しいと申し上げた点です。
期待を上回ることの多くが、本質的な価値ではありません。
付加的な価値なのです。
遊園地は何を求められるのか
では遊園地・テーマパークの本質的な価値とは何でしょうか。特に遊園地の場合、ジェットコースターや観覧車のような乗り物がなければ、来場者は少ないです。遊園地でなければ乗れないものに乗る、やはりこれが遊園地の遊園地たる所以です。
遊園地に期待されるのは、アトラクションに乗って楽しかった!という思い出。やはりこれが一番多いです。そしてその思い出が作れるとイメージするのは、遊園地やそれに類する経験を過去にしているから。遊園地に行けば、たとえそこが初めての遊園地でもイメージどおり楽しめます。でもそれはイメージどおりであって、期待を上回るかといわれると期待どおりであることが多いです。前述のとおり、期待どおりだとなかなかインパクトに欠けて、遊園地を印象付けられない。
期待されていることに対して、注力しなければ簡単に期待を下回ってしまいますので、期待どおりのことを提供、さらに期待を越えるように努力することは当たり前です。そのうえで期待を上回るポイントは、やはり付加的な価値なのです。しかもそれが期待されていないものであればあるほど、期待を上回りやすいです。そもそもの期待値が低いわけですから。
そのひとつが食べ物です。
遊園地での食事
みなさんは遊園地・テーマパークの食べ物にどのようなイメージをお持ちでしょうか?
値段が高い
味がおいしくない
あまり期待されていないことがほとんどかと思います。
当たり前な話ですが、食べることは生きる上で大切です。遊園地でも元気に遊んでいただくために、しっかり食事をとっていただくことは大切ですし、欠かせないイベントです。しかし、遊園地ではそのイベントが期待されていない。お昼が近づくと食べることに対して仕方ないという思いをさせてしまっている。楽しい一日であるべき遊園地の一日の中で、これはいけません。
そこでみろくの里の食べ物です。とにかくおいしい、価格も街中のお店と変わらない。オリジナルスパイスやこだわりの油で揚げたチキン、グリーンカレーなど本格派から家族で楽しんでいただけるようなラーメン、うどん、サバの味噌煮定食、さらにオリジナルのスイーツまで幅広いメニューをそろえています。
私が語るとチープな表現になりますので、ここで飲食担当者のコメントをどうぞ!
みろくの里の飲食担当社員は3名と料理長を合わせた4名が中心となって調理を行っていますが、特にこだわっている点が2点ございます。
まず1点目、「自家製」「店仕込み」にこだわったベース作りです。本格的にこだわったベース作りをしているローカル遊園地は他にはなかなかないと思っています。
13種類の素材をブレンドして1から手作りしている「グリーンカレー」
7種類の素材をブレンドして1から手作りしている「ガパオライス」
数えきれない素材をブレンドして1から手作りしている「フクヤマチキン」
この3つは是非とも皆様に召し上がっていただきたい自信のあるメニューとなっています。
次に2点目ですが、スイーツが充実している点です。
季節によってメニューは変わりますが、クレープ・バナナジュース・カラフルアイス・フルーツを使用した飴など、こちらも全て「自家製」「店仕込み」にこだわって作っています!
このように「こだわり」と「自信」を持って調理しておりますので、ぜひ一度と言わず二度三度、みろくの里に遊びに来ていただいて、楽しくて美味しい時間をお過ごしください!
(ツネイシLR(株)みろくの里事業本部 飲食 中島健太郎)
飲食のこだわりは私が就任してからではありません。それよりも前から継続的に行われてきたことです。いろいろな遊園地・テーマパークで仕事をしてきた私が、自信をもってお客様にオススメできるみろくの里の魅力のひとつです。
味や運営状態の確認もかねて定期的に園内で食べますが、お客様のこんな声が聞こえました。
「あれ?おいしい!」
あれ?ってなんだ!笑と思いましたが、やっぱり遊園地の食べ物に対して期待されていないことの表れだと思います。
ぜひみろくの里の食べ物を召し上がってください。もちろんみろくの里の食べ物もおいしいことが当たり前となりますので、さらにそれを越える努力、食べ物以外の魅力も磨く必要があります。新メニュー開発、提供時間の短縮、いろいろやれることはあります。
そして食べ物だけでなく、遊園地みろくの里を多面的に楽しんでいただき、こんな魅力もあった!と遊ぶたびに感じていただけるようにしてまいります。
アトラクションももちろん楽しいです。でも、ご飯を食べに行くついでに遊ぼうかと思っていただけるくらいのクオリティが、みろくの里の食べ物にはあります。ぜひ一度召し上がってください。